国立海洋科学館

1ゾーン オーシャンプラットフォーム

私たちは、なぜ海洋について知るべきでしょうか？

人間は、なぜ海洋について研究するのでしょうか？

私たちの生活の中には、どのような海洋科学が隠れているでしょうか？

私たちが生きる地球を1つにつなぐ海、その中に潜む科学物語を探す冒険を、Platform Oから出発してみましょう。

主な展示物

2ゾーン オーシャンホール

長きにわたり、人類にとって憧れと驚異の対象だった未知の海に対する謎を解決するため、海に漕ぎ出したたくさんの探検家たちの物語を聞いてみましょう。

そして、私たちにとって海がどのような存在なのかを知るために、様々な海洋生物が息づく深い海へ旅立ってみましょう。

主な展示物

3ゾーン ひとつに流れる海

海はひとつの大きな塊で構成され、海流により循環しています。

世界には様々な海流が流れ、特に東海ではいくつもの海流が出会い、海流実験場のような役割を果たしています。

海流を地球全体に循環させる様々な物理的環境要因と、海水の化学的性質について学びましょう。

主な展示物

• ひとつにつながる水、海
  キネティックLEDの間に流れる海流の動きを通じて、直接目で見ることができない表層海流と深層海流の循環がどのようにつながり、流れているか観察してみましょう。
• ラバーダックの海流旅行
  1992年1月10日、中国からシアトルに向かう貨物船が暴風雨に巻き込まれ、コンテナが1つ、海に落下しました。その中にあったお風呂用のおもちゃが海流に沿って世界中を彷徨いました。世界のあちこちで発見されたラバーダックの旅路を一緒に見てみましょう。
• 天体の動きと海水面の変化
  海水は様々な原因によって移動するが、そのうちの一つは、太陽系の位置による水の垂直方向の変化だ。太陽、地球、月の位置によって海水面はどのように変化するでしょうか？
• 互いに異なるしょっぱい水
  それぞれ異なる容器に入っている展示物を通じて、海・醤油・雨水・人体の血液内の塩分を比較してみましょう。塩分と、塩分を構成する塩を通じて、海水がしょっぱい理由を調べてみましょう。

4ゾーン 様々な生命体の海

広い海の中には、小さな微生物から大きなシロナガスクジラまで、たくさんの生命体が生きています。地球生物種の大部分が海に生息しているため、私たちにとって海は大切な存在です。

様々な海洋環境に適応した生物たちは、どのように生息しているのか確認してみましょう。

そして、地球温暖化などの環境変化は、海洋生物と私たちにどのような影響を与えたか調べてみましょう。

主な展示物

• 息づく沿岸、干潟
  干潟には様々な生物が生息していますが、特に韓国の干潟は世界最高水準の種多様性を保っています。韓国の干潟にはどのような生物が生息しているか観察してみましょう。
• 東海の変化
  東海の海中環境は、水温変化などにより急速に変化していっています。地球温暖化による気候変動が、東海の海洋生態系に及ぼす影響について調べてみましょう。
• 移動する生物たち
  海の水温変化は生物たちの生息地に多くの変化を与えています。このような変化が、韓国の漁場生物の種類をどのように変えたのか、私たちがよく食べる水産物がどのように変化したのか、食卓を通じて見てみましょう。
• つながり合う生命たち
  気候変動による様々な現象は、海の生態系にとって大きな危険となっています。絶滅危機に瀕した海の生物たちについて、パネルを通じて確認し、海の生態系が壊された場合、私たちにはどのような影響が生じるか調べてみましょう。

5ゾーン 未知の海、挑戦する人類

未知の海に対する人類の果てなき挑戦と探査精神は、海洋科学の発展における原動力になりました。

現代まで続いている海洋科学探査において、歴史的な事件と、その意義を学んでみましょう。

韓国の深海探査に利用された無人潜水艦「ヘミレ」と、世界初の歩行用深海探査ロボット「クラブスター」の実物を観察してみましょう。

主な展示物

• 総合海洋探査船、チャレンジャー号
  初の海洋科学総合探査船であり、海洋科学の新たな指標を生み出したチャレンジャー号の航海に使用した探査道具を調べてみましょう。どのような成果を挙げたのでしょうか。
• ディープシーチャレンジプロジェクト
  現在の海洋探査における最高技術の集約体であるディープシーチャレンジに乗り、マリアナ海溝を探査して帰ってきたジェームズ・キャメロンのお話を聞いてみましょう。チャレンジャー号の探査はどのような成果を挙げたのか振り返ってみましょう。
• 歩き回るロボット、クラブスター
  海中の強い潮流と極限の海底環境に耐えれるよう製作された世界初の歩行用深海探査ロボット、クラブスター。実物サイズの模型を通してその価値と期待成果について考えてみよう。
• 深海無人潜水艇、ヘミレ
  ヘミレは、深海科学探査、環境観測、資源開発のために欠かせない海洋探査ロボットです。深海探査時にどのように調査が行われたか、実際に撮影した映像を見ながら、ヘミレの実物を観察してみましょう。

6ゾーン 人類の日常レポートの海

海の主な汚染源は大陸であり、捨てられる様々なごみは絶えず海に流されています。

人間の活動は海の姿をどのように変えたのでしょうか？

また、海を守るために行われている私たちの努力と活動にはどのようなものがあるか考えながら、展示を見て回りましょう。

主な展示物

• 海の上のごみ地帯
  35年間の追跡を通じて、ごみ地帯が作られ、移動した姿を観察してみましょう。各大陸で捨てられたごみが海流に乗って集まり、巨大なごみ地帯を形成しました。韓国のプラスチックごみはどれくらいの規模なのか調べてみましょう。
• 絶滅の危機に瀕している生物たち
  ひとつの食品を作るためにどれほど多くの生物が犠牲になっているのか、また混獲により犠牲となる生物について調べてみましょう。人間の無分別な乱獲により、海の生物たちが絶滅の危機を迎えています。
• 攪乱される生態系
  アジアでしか見られなかった昆布が、アメリカにまで行った理由は何でしょうか？船舶の運航時に重さのバランスを取るために使われるバラスト水により、外来種が流入し、海洋生態系がかき乱されています。
• エサとなる包装紙
  海に捨てられる大量の飲食物から出た廃水を防ぐために開発された、微生物処理技術に関するお話を聞いてみましょう。このような技術を通じた期待効果を知り、私たちが海を守ることができる方法について考えてみましょう。

7ゾーン リアルタイムで観測される海

水は海洋と陸地、大気を巡りながら循環しています。

台風や梅雨などの気象現象は、水の循環作用のうち1つといえます。

海と相互に作用しながら発生する気象現象は、どのようにして起こるのか知ってみましょう。

現在、リアルタイムで海についての情報を観測し、データを集めて世界中で共有しています。

私たちはどのようなシステムを通じて海洋観測をしているか、見てみましょう。

主な展示物

• リアルタイムの海
  私たちの海は温度、海流など多くの情報がリアルタイムで観測されている。今も観測が続けられている海の様子をリアルタイムデータで確認してみよう。
• エルニーニョとラニーニャ
  世界で見られる異常気象の原因のひとつとして指摘されているエルニーニョとラニーニャの生成原理を調べてみましょう。ジョグダイアルで貿易風の強さを調節し、エルニーニョとラニーニャを作ってその影響を調べてみましょう。
• 気圧の差、台風作り
  ジョグダイアルで気圧を調節して、台風を直接生成・消滅させて台風の一生を確認してみましょう。台風がどのような気圧で生まれるのか調べてみましょう。
• 赤潮を追跡する
  海中の植物プランクトンが急増して水の色が変わる赤潮によって海中の酸素濃度が下がり、魚介類が窒息して死ぬこともある。リアルタイム赤潮検知音響システムで赤潮を追跡して、赤潮現象を解決しよう。

8ゾーン 生命の揺籃、海

地球生命体の主な酸素は海から供給されています。

海の植物が光合成をすることで起きる、地球生態系の炭素循環について調べてみましょう。

光がなく、高圧力の深海では生物たちがどのように暮らしているのでしょうか？

海の表面とは違い、環境の変化がほぼ発生しない安定した深海で、どのような現象が起きているのか調べてみましょう。

主な展示物

• 化学合成生態系
  海中深くの大西洋の中央海嶺の熱水噴出孔は、どんな姿をしているのだろう。そして、このような独特な環境ではどんな生物が生息しているのか、深海の熱水噴出孔生態系を観察してみよう。
• 深海に降る雪
  地地球表面の60%以上である光がない深海に生きる生物たちは、どのような方法で栄養を摂取しているのでしょうか？ 海に降る雪と呼ばれるマリンスノーは、深海の生物たちにとってどのような役割を担っているのか見ててみましょう。
• 安定的な海環境
  海の環境は陸地よりも安定しているそうです。それは、海を構成する水の特性によるものですが、海を安定させて住みやすい生態環境を作ってくれる水の特性について調べてみましょう。
• 地球の酸素供給源、海
  酸素の主な供給源は海です。海ではどのようにして酸素が作られるのか、海の植物である藻類の光合成作用を通じて調べてみましょう。

9ゾーン 躍動する地球、変化する海

私たちが暮らす地球は今も絶えず動き、変化しています。

地球と海の誕生過程を調べてみましょう。

昔の地球の姿と今の地球はどのように違いがあり、世界の地形が現在のような形になるまで、海底ではどのようなことが起きていたのか調べてみましょう。

主な展示物

• うねる水、波の力
  波は絶えず打ち寄せ、岩を削り、砂を移動させて海岸の姿を変化させている。海の運動によって起こる様々な海岸地形を見てみよう。
• 変化に富んだ海底地殻
  今の地球が過去の地球の姿と違い、大陸が移動した原動力は何だろう？ これに関する理論を確認してみよう。深い海底のプレートの境界では何が起こっているのだろう。
• 地震と島の誕生
  海底で起こる様々な活動は、多様な形で地殻を変動させる。海底地殻変動によって起こる様々な火山島を見てみよう。どんな作用によって生まれたのだろう？
• 大地の記憶、化石
  それぞれ異なる大陸から似た生物種が発見されたことを根拠に、大陸移動説を主張しています。グラフィックパネルを通じて各大陸で重複する化石を見つけ、大陸移動説について調べてみましょう。

10ゾーン 人類の未来を準備する海

極圏は、深海底とともに最後に残された資源の宝庫と言われています。

気候変動は極地の環境にどのような影響を与えたか、調べてみましょう。

極寒の環境である極地で私たちの未来を予測し、備えるためにどのような研究をしているのでしょうか？

主な展示物

• 深層水がつくられる場所、極圏
  極圏で作られる冷たい深層水は、極地の生態環境を保ちます。海底堆積物のコアを通じて、過去の極地の環境を調べ、極圏の深層水が地球全体をどのように循環するのか調べてみましょう。
• 水と氷の密度差
  なぜ氷は水の上に浮かび、水が蒸発した水蒸気は空気中に浮かぶのでしょうか？ 水と氷が入ったコップを秤に載せて、水と氷の構造の違いを通じて水が持つ特別な姿を調べてみましょう。
• 生命工学研究
  南極では果たしてどのような研究が行われているのでしょうか？ 南極の微生物研究所の研究員になり、低温生体物質を研究して生体物質がどのように抽出されるのか体験してみましょう。
• 未来食糧研究
  クリルを保管する南極基地の倉庫を巡り、未来の食糧産業従事者たちのお話を聞いてみましょう。未来の食糧研究地として極地が注目されている理由について調べてみましょう。